2017/10«│ 2017/11| 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 »2017/12
kirakira
--:--:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
Category:スポンサー広告│ コメント:--│ トラックバック :--
kirakira
kirakira
2009
11/23
21:23:34
とりあえず生存報告、秋雨です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。
最近になって、年末が近づくと忙しくなるのは本当だとわかりました。舐めちゃいけません。さらに私の場合、年末が近づくとテンションがモリモリと下がります。下がりすぎるといろいろとまずい事になるので対策をするわけですが…

さて本題。今回更新に踏み切ったのは文章を書いてきたからです。何時の話だよ、って人は私の最後の更新を確認の上ついでに
ここを
確認した上でお進みください。以前の話(天気の後日談)の別の日の話です。不平不満疑問いちゃもんはコメントにて。


何というか、自分も芸がないなぁというか…今回は相当長い上に終わり方が中途半端かもしれません。自分では終わらせたつもりです。―以上。

この先十里









私、水島ナツキは最近はみっちゃんの様子がおかしい事に気づいた。みっちゃんと言うのは親友の日向井ミズホのこと。おかしいというのも、学校でもあんまり話かけてくれなくなったし、夜中に銭湯に行ってみても常に素っ気ない態度をとられてしまう…何かあったのかと聞いてみてもほとんどが無視されて、たまに帰ってくる返事も、あぁ、だとか、別に、とかいう返事しか帰ってこない。正直寂しいと思い始めてきたのでちょっと周辺調査でも始めてみようと思う。別にやましいことはない・・・はず。・・・でも話すことが少なくなり始めたのはいつ頃からだったかな? たぶん、みっちゃんの誕生日の後。それもあんまり日がたってないころだ。でも、脱衣所から出たときにはプレゼントのピアスをつけて嬉しそうにしてたからそのときは問題はなかったはず。その後、急に態度が変わったのだ。みっちゃんは私の大切な友達。本人はただの腐れ縁だ、と言うかもしれないけど、それが照れ隠しだっていうことはよくわかる。そういう態度がいちいち可愛いんだよね。あと、素っ気ない態度はクールなんていう取り方もできるけど、あれはただの上の空。早く元に戻ってほしいから、ちょっと頑張ってみる。

「好きな人でもできた?」
おもいっきり叩かれた。痛かったけど図星かな。
「あんたは…もう」
ため息をつきながら手をつけかけた弁当の処理に戻るみっちゃん。
今は昼休み、机を挟んで一緒に弁当をつついていたところで私はそう切り出した。
「だって最近私のことかまってくれないし」
「なにを勘違いしてるかわからないけど、別にそういうことはないよ」
それ以上話すことはない、とばかりに口を閉ざしてしまった。やっぱり本人はガード堅いね。でももう少しだけ鎌掛けてみよう。
「授業中にも考えるようなこと?」
ぴくり、と肩が一瞬上がる。でも口は開かない。
 なるほど。
「ん。話せないようなことならいいよ」
「……」
「でも、いつか話してくれる?」
「……いつか、ね」
みっちゃんからそれだけ聞ければ十分だね。
 この時点でこの話は終えて、私もお弁当を食べ始めた。

 まぁ、ここで諦める私じゃない。ちょっと悪いけど、いろいろと聞いてまわることにする。
 証言一・部活の後輩。
「日向井先輩、ですか? 何で俺に聞くかわからないんですが……最近はここは覗きに来てませんよ。前は部長のこと探しにきたりしてたみたいですけど、ここの所さっぱりですね。そういえば、日向井先輩が心配してたことってもう解決したんですか?」
だいじょーぶ、と答えて部室を後にした。有力な証言は得られず。他当たろっか。

 証言二・なっちゃん所属、生徒会会長
「日向井君はどうかしたのか、とはこちらが聞きたいことだね。最近は仕事の手が止まりがちで声をかければ再開するが、すぐに手を休めてしまう。この調子では前期の会計監査に間に合うかどうか・・・・・・私にも仕事はある。手を回すほど余裕のある者はいない。何より、彼女がその手伝いを断ってしまうのだから手の施しようがない。日向井君のことだから必ず間に合わせるだろうが、少し心配ではある。私の方は特に聞いていることはない。君が解決してくれることを願っている」
ここでも収穫なし、か。それにしてもみっちゃん結構重要な席にいるんだからそういうのは隠さないと。普段ならできそうなんだけど……それもできないほどきっつい悩みなのかな、やっぱり。 
 
 証言三・クラスメイトの姐さん。正直、わかる人って言われるとこの人が一番可能性が高いと思っていた。
「ミズホのことならあんたが一番詳しいでしょうが。でもまあ、最近はあんた避けられてる感じだからねぇ。だから教えたげるわ。ミズホはいろいろ悩んでるよ。あたしも直接相談されたわけじゃないから正解はわからないけど遠くはないだろうさ。あんたが分かってないかもしれなくて、あたしの想像できる範囲で答えてやると、そいつはただの友人が聞いちゃいけないような話題だ。一応このクラスの相談役みたいなことやってるけど、ミズホにとっちゃ……あたしじゃ信用が足りないんだろうね。まだまだだねぇ。とはいえ、あの子もそんなに長引かせるつもりはないだろうさ。こういうときは黙って見守っててやるもんさ。余計な詮索はやめた方がいいよ。あたしが言うんだから間違いない」
やっぱり何かあったときは姐さんに頼るに限る。人生五年は長く生きてる人は経験が違う。なんで姐さんがまだ高校にいるかの理由はここでは触れないでおくね。とにかく、みっちゃんの悩みは結構深刻だったみたい。でも釘刺されてしまったし、これ以上は手の打ちようがない……なんて、私は言わないよ。まだやれることを全部やった訳じゃない。勝負は明日……雨天決行、だね。

 次の日、少し予想外の出来事が発生。みっちゃんが学校を休んだのだ……風邪、かな? 今日はちょっと早めにいってみよう。と思い立ったのが朝のHRの時。 放課後に早く家に帰ろうと(部活は二日連続でサボり)席を立ったところで、
「ナツキ、チョイと待ちな」
「ひゃい」
姐さんに呼び止められたもんだから急停止。
「なんでしょ」
「気ぃ張りすぎだよ。いつも通りいってやんな」
それだけ言い残して姐さんは教室を出ていった。
 う~ん、姐さんは何をどこまで知ってるんだろう。ときどき怖くなるのは私だけじゃないはず。実際には分からないはずなのに。どれだけ知ってるの、と聞けば……何にも知らないよと答えそうだけど。

 さて、家に一旦帰って携帯を見るとメールが一通。
「from:みっちゃん
 title:無題
    今日は雨降るけど相手はできない。ごめん」
どういうことかな。なんかみっちゃんらしくない文面だし。普通なら謝ったりはしないから何かあったね。これは少し予定変更の必要あり、だね。ならちょっと準備しなきゃ。

今日は早めの午後八時。私は雨の中ビニル袋をもって銭湯の前に立っていた。いつも通りに入り口をくぐってもそこにいるのはみっちゃんのお父さんだった。
代金を渡してから脱衣場に入ろうとすると、
「ナツキちゃん」
「何でしょう」
「後でミズホの所に行ってくれないかな」
私は少しもためらうことなく。
「はい。今日はそのつもりで来ましたから」

「えーただいまみっちゃんの部屋の前にやってきております」
いつぞやのドッキリ番組のようなノリで実況気分を…やめた。どうにもうまくやる自信がない。やっぱりテレビに出ている人はすごいと思う。ここにはカメラも音響もなにもないけれど。
 ということで部屋に突入…の前にドアをノック。少し前に前ぶれもなしにドアを開けてこっぴどく叱られたことがあった。そのときの状況は語らない。私も思い出すと同時に叱られた記憶がよみがえるので思い出さないようにしている。
 でも返事がない。返事が無いどころか部屋の中で動いている音がしない。これは、と思いつつドアを開けると、いつも通りの部屋がそこにあった。あまり飾り気のない、生活感のない部屋。ただ、本が雑に並べられた本棚と、机に置かれた筆記用具がみっちゃんが生活してるって事を教えてくれる。
 そしてみっちゃんはベッドの上にいた。いつも他人を睨めつけているような半目は今は見えなくて、眠っていた。学校でも授業中に居眠りすることなんて全くないみっちゃん。私も初めて見るみっちゃんの寝顔は、すごく可愛らしく見えた。
「ん……母さん?」
でもそれをじっくり見る時間はなくって、すぐに目を開けてしまった。
「やほ、みっちゃん」
「……ナツキ? なんで?」
あ、ちょっと動揺してるみたい。
「んと、お見舞いに来たんだけどね。リンゴ持ってきたよん。今剥くから待ってて」
椅子を引っ張ってベッドの横に腰を下ろしながらビニル袋からリンゴとナイフを取り出す。
 何か言いたそうに私を見てたみっちゃんだけど、すぐに諦めたように体を起こした。
「まぁ……来るとは思ってたけど、早いね」
聞こえた声は、いつもより少しだけかすれていた。
「ん。みっちゃんが番台にいないなら早く来た方がいいか なって思って」
「ナツキ。私の時もたまにはそうして」
「えー。せっかくの楽しみを」
雨の夜、それも深夜に外を歩くというせっかくの楽しみを…
「だから、たまにでいいから」
「んー考えておくね」
そういう他愛もない話をしながら皮を剥いていく。よし、今回は最後まで繋げられそう。
「……ナツキ」
横から思い詰めたような声が聞こえてきた。
「ん。何みっちゃん」
「私とナツキは、どんな関係かな」
ん~なんでそんなこと聞くのかなー。とりあえず、全部繋げて剥いた皮を口にいれ、
「親友だよっ、と。ほい剥けたよ」
剥き終わったリンゴにナイフを突き刺してみっちゃんに渡す。そのときみっちゃんの口が少し動いたようだったけど、言葉は聞こえなかった。
「なんて?」
「……」
また、無視? ウサギは寂しいと死んじゃうんだよ。私がウサギって言うわけではないけど。放って置かれるのは好きじゃない。
「みっちゃん!」
びくりと肩を跳ね上げて勢いよく私に顔を向けた。すかさずみっちゃんの顔を手で挟んで逃げないように確保。その上で聞く。
「考え事、解決した?」
「してない」
「えぇ…」
「なに、えぇ…って」
いや。だってちょっとは口ごもるかなぁと思ってたらまさかの即答。こっちがビックリだよ。
手を離すとみっちゃんは息をついて、不意に、
「あ」
と言ったかと思うと、
「ぷ…くくくくく…」
「ど、どうしたの?」
いきなり笑い出したみっちゃん。普段は全く笑わなくて、私も笑った所を見た事は手で数えられるくらいしかない。
「くく…はは、何だ、簡単なことだったんだなぁ…」
妙に晴れやかな顔をしたみっちゃんは、今度は自分から私を見た。
「ナツキは、私の親友だよね?」
「うん、そうだね」
「…五十年後も、隣にいていい? もう片方は、空けておいて」
悩んでた事ってこれかな。まぁ。答えは一つだね。
「もちろん!」
「…ありがとう」
目を伏せて安堵するみっちゃんを見ながら、一つ疑問がわいてきた。
「でもみっちゃん、もう片方って?」
ん、と顔を上げたみっちゃんは、話をこう締めくくった。
「そりゃ、あんたの伴侶だよ」

















これで一連の話はおしまいです。このような決着で納得いかない人もいるかもしれませんが、これが私の考えた、彼女達の関係です。アフター、アナザーは脳内保管で……あ、最後のミズホの答えの意味がわからなかったら一応コメントを下さい。答えます。
スポンサーサイト
kirakira
kirakira
コメント
Re: あー
匂う、匂うぞ・・・
甘くて耽美な百合の匂いがする・・・
鴉の濡れ羽│URL│2009/11/24(Tue)15:15:38│ 編集
いー
百合か~ 未だに私には受け入れ難いものがあるな…w
男で…じゃなくて男とやれ。

しかし読みやすいところはさすが秋雨!それぞれのキャラがちゃんと立ってていいなぁ♪
ショルマ│URL│2009/11/24(Tue)23:26:41│ 編集
コメントの投稿










トラックバック
トラックバックURL
→http://itaya801.blog119.fc2.com/tb.php/217-53f355c1
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
kirakira
kirakira
ブログ内検索

kirakira
kirakira
プロフィール

板屋さまさま

Author:板屋さまさま
イラストや文章など、創作活動中心のブログです
雑談を交えながら更新しています

kirakira
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。